CTOの三窪です。
今回はAWSのVDIであるAmazon Workspacesについてカメラが利用できるようになったので紹介します。
はじめに
皆さんVDIってご存じですか?
VDIとは、仮想環境のためのハードウェアとソフトウェアを含むデスクトップ仮想化のためのサーバーシステムです。
在宅勤務やリモートワークでのセキュリティを確保するために用いられることが多い技術です。
簡単なイメージは以下です。画面表示を転送するデータが持ち出しできないってところがポイントですね。
これまでは仮想環境でのVMware HorizonやCitrixが代表的なソリューションでした。主なデメリットとしては以下がありました。
・調達準備や構築、運用管理に伴うコストがかかる
・データセンターやハードウェアも含め大きなコストがかかる
・構築作業もそれなりに大変である
・最初のハードウェアも含めた設計が肝であり、スペック不足になった際の変更に柔軟に対応できないことが多い
これらを解決できるのがクラウド型のVDIサービスです。
AmazonWorkSpaces
AWSが提供するフルマネージド型の仮想デスクトップサービスです。
本当に管理や構築が楽なサービスで弊社も社内で利用しています。主な特徴は以下です。
・スケールアップ、スケールダウンできる
・WindowsやAmazonLinuxなどに対応
※ただしWindowsの中身はWindowsServerベースなので注意
・OFFICEバンドル、自社ライセンスも持ち込み可
・1台から導入可能(中小企業でも低コストで利用できる)
・Windows,MAC,chromebook,タブレット,ブラウザなど様々なクライアントに対応
・すばやく簡単に構築できるので、構築コストが低い 本当に簡単です!
Amazon WorkSpaces WSP
しかし、これまでのWorkSpacesはカメラが利用できませんでした。
が、、、今年、ようやくAmazon Workspaces WSPがGAされ解決しました!
早速検証してみました!
1.Workspace起動の際にプロトコルがwspのバンドルを選択します。
2.サクッと起動してログインしてカメラ設定
3.Google meetでカメラ動作検証
無事にWorkSpaces上でWEBカメラが映りました!
さいごに注意点など
・すでに同じユーザが既存のWorkSpaces(PCoIP)を利用している場合は起動できないようです。実際にこれ知らずに初回はエラーが出てつまずきました
・既存のWorkSpacesのバンドルからWSPバンドルへの移行は可能だが制約があるので注意。
私はStandard with Windows 10だったので移行できました
※WorkSpace の移行
・Webカメラを使用する際は重たくなるのでVDI側のスペックに気を付けましょう
個人的に好きなサービスなので、今後のアップデートにも期待しています。
Azure WVDはマルチセッション対応しているのでそのあたりの対応も期待。